モロッコ 3 都会の結婚式 その2
二日目、夕方。
またも鶴松ワンピースに着替えて奥様のご実家へと向かう。
今日は昨日にもまして人が多い。
少し遠縁の親戚もいっぱい来ているそうな。
バタバタ、がやがや、にぎやか。みんな興奮状態。
昨日はみんな意外にラフな格好をしていたんだけど、今日は昨日とは打って変わってみなさん豪華な晴れ着をめかしこんでいる。
お化粧もバーッチリ。
こちらの人たちは彫りが深くまつげがびっしり&長いので皆さんお化粧が映えておきれい~!
顔をばばーんと載せたいところですが、ハッサンから 「わかってるよね、顔は載せちゃだめだよ~。」とチェックがはいっちゃったので残念ですが首から下だけ~。
奥様と奥様の妹さんの晴れ着。
きれいですねー。
サテン地のドレスの上に刺繍やスパンコールのはいったオーガンジーのドレスの二枚重ねという仕様。
どこの世界もやっぱ結婚式は参列者の服が派手で素敵!
さてご実家のビルの中は音楽がガンガンなり、あちこちから女性の甲高い掛け声が飛び交っていた。
ヒホヒホヒホヒホ~!!レロレロレロレロ~!!
ターザンかインディアンか。
いったいどっからあんな声が!?
「じゃあいよいよ行くよ。」
「ハッサンの後ろについて走ってね。」
「いーい?遅れないでね!がんばってね!」
車には派手派手ピンクのリボンが結ばれ、いかにも
結婚式です! って感じ。
うちの車には奥様や奥様のお父さん、めいっこちゃんが同乗。
乗り込んだとたん、奥様が「レオレオレオレオ~~!!」 耳がきい~~ん!
ひ、ひえ~!!
すんごい声!普段シャイな奥様のどこからあの声が!
車の中だからとて容赦ないのね。
一人が叫ぶと呼応してあちこちから レオレオレオレオ~! レオレオレオレオ~!
甲高い声が飛び交う。いやがおうにもテンションがあがる仕組み。
お嫁さんの実家は、こちらも同じく屋上に大天幕が張られていた。
二人がけの豪華なプラチナカラーのキンキラ椅子にお婿さんが座り、嬉しそうなカップルが誕生。
あちこちであがるレオレオレオレオ~!の声。
晴れ着を着込んだ女だらけの屋上は熱気と活気でむんむんしている。
男の人は一人もいない。
というのもこちらの結婚式は男性部屋と女性部屋が分かれているのだそうだ。
食事も別々の部屋ですませる。
・・・実は昨夜の奥様の実家もそうだった。
ただ今回は私たち夫婦のことを考慮してくれ、その原則を少し緩めてうちのダンナも女性オンリーのはずの屋上に入れてもらえたり、二人一緒に食事をさせてもらったりしていたのだ。
ところで新郎新婦の衣装ですが。
結婚式だというのに意外にも西洋式のドレスにスーツでびっくり~と思っていたら、お嫁さんの実家からお婿さんの家に移動するときだけ、この服の上に民族衣装の白無垢のジュラバ・・・フードのついたぶっかぶかのワンピース・・・を着ていました。
生地は高級そうなシルクサテン。
お金持ちになったねずみ男の結婚式のようでした・・・。
(あーハッサンがここんとこ、読みませんように。)
さて30分~小1時間カップルのお披露目をしたあと、お嫁さんのご親戚一同にもみくちゃにされながら別れを告げ、またもお婿さんの家に向かって大移動開始。
帰り道もレオレオレレオレオ~!の雄たけびは途切れることもなく、にぎやかに盛大にパレードは終了した。
舞い戻った実家でまた式の続きが始まる。
今度も屋上は女性だらけ。
親戚一同の興味いっぱいの視線でむんむんした中、新しいカップルはまたもキンキラ椅子に座り長時間、人形になる。
音楽がなりっぱなし。
レオレオもなりっぱなし。
日本の披露宴のように「ハイ次は○○さんからの祝辞、ハイ次はキャンドルサービス」なんていう特別な趣向は無い。
ただ延々と、音楽とレオレオとニコニコ座ったっきりのカップル・・・。
そしてこれが明け方まで続くのだそうだ。
・・・日本人、ギブアップ。
すみません、申し訳ありませんがと、途中退場させてもらった。
モロッコの人、体力あるなあ・・・・。
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