工房nonaの日記

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2007年 07月 02日 ( 1 )

みやこ染料

今日来られた生徒さん、7月のテーマのバネぐちコインケースを見て「レースがとってもかわいい」と言ってくださいました。
トーションレースの上につけた花のモチーフレースのことです。

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このレースは自分で染めたものです。
使っている染料は化学染料なので染め方自体はとても簡単なのですが、染め液につけこんで染めているわけではないというところがポイントなのです。

まず小鍋にお湯を沸かし、赤、青、黄、茶色の染料の粉を少しずつブレンドしながら煮立てて染め液を作ります。
混ぜる染料の量は耳かきに半杯・・・いや、それでも多いくらいかな。
湿らせた割り箸の先っちょをぴっと染め粉につける程度で良いのです。

そこに熱湯でノリ抜きしたレースの端っこを切って入れ、数分間かきまぜながら色をしみこませていきます。
引き上げて水でよく洗い、タオルにはさんで水気をしっかり切ってからドライヤーで乾かして色を見ます。
納得のいく色が出るまで染料を少しずつ増やしてゆきます。
濃すぎる場合は水を足します。

染料は濃淡2種類作ります。
(先に濃い色をつくり、3分の1くらいを取り分けて水を足し淡い色もつくるとラクです。)

これを湿らせたポイントレースに筆でにちょこんちょこんと乗せていくのです。

まず淡い色をざっとぼかして塗り、数時間放置して半乾きになったところで濃い色を中心にぽつんと乗せます。
(端に乗せることもあります。葉っぱなんかは端っこや付け根のほうを濃くします。)
こうすると色に深みが出て、ぼかし具合がかわいい色付きレースができるというわけです。




・・・ところで、先日ログハウスでイベントをしたとき、他の方が出品されていた古い小ビンをたくさん買ったのです。
その中のひとつに「みや古染」とかかれたビンが。

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なんとまあ・・・。

実は今使っている化学染料もみやこ染料のものなのです。
一般には「コールダイオール」と呼ばれています。

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昔はこんなビンで売られていたのですね。
なんだか感慨深い。
いつ頃のものなんでしょう。

そしてこれで何を染めたのかしら。

考えていると心が昔に飛んでゆきます。
おばあちゃんの家のほこりをかぶった屋根裏部屋・・・。
古い映画のモノクロのフィルム・・・。

からっぽのビンを眺めていると、なんだか時間がゆっくりと流れていくような・・・。



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by kobo-nona | 2007-07-02 17:39
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布雑貨屋さん工房nonaの小さなできごとと猫のことちょっと


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