カンタベリー
ついに旅行も残り二日となりました。
事前計画は何にもなし。
ロンドン市内でも郊外でもはるか遠くでも、とにかくハッサンお勧めの場所へ行ってみるつもりで予定をあけておいたのです。
「じゃあカンタベリーは?とってもいい街だから。」
ではということでハッサン夫妻とまだ1歳のR君、私たち二人の総勢5人で車に乗り込みました。
カンタベリーはイギリスの右下あたり。
ロンドンのま東。
たぶんロンドン市内からだと車で2時間くらいでしょうか。
ここは古い城壁に囲まれた小さな町で、歩いて回れるほどの小ささなんですが見どころが結構たくさんあるそうで、城壁の内外に世界遺産に指定されたものが3つもあるんですよ。
・・・っていうか、・・・・あったんだ~。へ~。
実を言うと今ガイドブックを見てます。 ←今頃かい!
いえ、ほら、誘われるままに行くことにしたので事前知識が全くなくて。(^^;
行ってみたら城壁はあるわ大聖堂はあるわ、なんだか由緒ありげな古い建物があるわで、ほほ~、こりゃ確かになかなかではないの、って感じで。
で、すんごく古いばっかりの街かと思ったら、この城壁の中はこじゃれた店やらお土産ショップやらのたくさんあるきれいなショッピング街。
で、その合い間合い間に史跡やら超古い建物やらがドーン、ドーンとあるんです。
なるほどこれはお手軽に楽しめる手頃なサイズの街ですねえ。
街の中をぶーらぶら、ウインドウショッピングしながら歩きまわりました。
こんな風にあてもなくぶらぶらっていうの、イギリスに来て初めてだなあ。
結構面白いかも。
チャリティーショップにキッチン用品専門店、カードショップ。なかなか楽しい。
建物も興味深い。
地方や時代によって壁の作り方、素材などがここまで違うんですね。
面白いなあ。
かつて建築装飾関係の仕事にもかかわっていたことがあるので、こういうのを見るのも大好き。
お。ここにも川を発見!!
あ、ボートにも乗れるんじゃーん。いいな~。乗りた~い!
・・・こうしてみるとイギリスってどの街もみんな川が流れているんですね。
改めてガイドブックを見てみたら、ほんとにどんな小さな町にも川が流れてます。
川が無いところには運河がつくってあるんです。
どうやら羊毛やら何やらを地方から地方へ運搬するために運河が発達したらしいのです。
うーん。そうだったのか、イギリス。
イギリスで川と言ったらテムズ川くらいしかイメージが無かったんだけど、実は川が美しい国だったんだなあ。
あー、ステキ。
山より海より川が好き、船下りが好き、川の景色が好き、水が好き、水辺の植物が好きな私にはこの上無く好きが詰まった国ではないですか。
ますます気に行ってしまいましたよ、イギリスという国を。
そして気になっていたカンタベリー大聖堂にも行ってみました。
ここは入場料がいるんですね。
なるほど。
入口の彫刻に色がついてますねえ。
あちこちでいろんな聖堂をみたけど、こんな風なカラフルなのは初めて。
珍しいなあ。
大きい。
美しい。
広い。
外廊に、地下まで。
写真を撮りまくっていると、なんだか何のために写真を撮っているのかわからなくなってきました。
その場所の素晴らしさを味わうために来てるのに、いつのまにか「写真として絵になるカット」ばかりを探してますよ、私。
そして撮っても撮っても、決して本物以上に素晴らしいものが撮れるわけでもないし・・・。
この素晴らしさを伝えたいけど、やっぱりたかがこんな数枚の写真では伝えきれるものでも無い。
そう思うともうこれ以上撮っても無駄なような気もしてきて、そっとカメラをしまいました。
次回またいつか来れることがあったら、もっとじっくりと、写真のことなんか気にせずにカンタベリーを味わいつくしたいと思ったのでした。