白いカーネーション
何の花に見えますか?
なんだろう。
白いカーネーションってところかな。
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「奇跡のリンゴ」 という本を読みました。
無農薬のリンゴ栽培を成功させた方のお話です。
かつて、農薬を一切使わずにリンゴを育てるというのは不可能といわれていました。
実際、この方・・・木村秋則さん・・・もほんとうにほんとうに苦労を重ねられたようです。
何をやってもうまく行かず、何年もの間極貧生活が続き、ついには自殺も考えたというほど苦労されたそうです。
ところが死に場所を求めてさまよった山の中で、木村さんは奇跡の木を見つけます。
山の中で、青々と葉を茂らせたリンゴの木。
・・・誰がこんな山奥にまで農薬を散布しにきているんだろう、と木村さんは最初は思ったそうです。
リンゴは農薬をやらねば必ず枯死してしまう。
それは木村さん自身が何年にも渡って思い知らされてきた現実なのです。
だからきっと誰かが世話をしに来ているのに違いないと思ったのだそうです。
しかし、そこは誰も手入れもしていない山の中です。
そんなはずはありません。
案の定、近づいてよく見ると、それはドングリの木だったそうです。
けれども木村さんはこのときハッと気づきます。
昔は農薬なんて無かった。
それでもちゃんとリンゴは実っていたはず。
里のリンゴ畑と、この山では、何が違うのか。
そして木村さんはあることに思い至ります。
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感動しました。涙がでてしまいました。
木村さんの仕事ぶり、リンゴの木たち、近所の人たち、みんな、すごい。
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結局リンゴは・・・
リンゴに限らずどんな植物でもそうだと思いますが・・・
肥料を過剰にやりすぎたり、農薬で先回りして虫を殺したり病気を抑えてやったりしていると、木が本来の力を失ってしまい、結果的にますます病気や虫が発生しやすい弱い木になってしまうのだそうです。
自然の環境の中には、いろんな雑草があり、いろんな虫がいて、いろんな病気の菌があります。
それらがお互いに影響しあい、それぞれ力強く生き延びようとがんばることで、絶妙なバランスが保たれているのです。
自然を操作し人為的に何かを変えようとしても、結局のところ完全にはうまくは行かないのですね。
自然の姿には学ばされることばかり。
植物には、反省させられることばかりです。
私も、難しい人間関係や、悩み事などが発生するといつも植物のことを考えます。
これが植物ならどうかと。
すると不思議に答えが出てくるのです。
植物は、えらいです。